このページでは、企業や団体のみなさまがnoteのクリエイターにコンテンツ制作を依頼するときに気をつけていただきたい内容をまとめています。
とくに有償でのコンテンツ制作の依頼については、クリエイター、依頼主ともに気をつけておいたほうがいい知識やルールがあります。無用なトラブルを避け、クリエイターとみなさん自身を守り、顧客によりよい情報を届けるために、本記事をご活用いただければ幸いです。
目次
依頼時のコミュニケーションでお願いしたいこと
1. お仕事の概要を明確にする
クリエイターがみなさんからのお仕事を引き受けるか判断できるように、事前に以下の項目を明らかにして依頼されることをおすすめします。
- なぜそのクリエイターにお願いしたいのか
- コンテンツを通して伝えたいメッセージや目的は何か
- 依頼したいコンテンツの形式、ギャランティー、締切 など仕事の概要
なお、noteにはクリエイターが仕事を依頼する側に読んでもらうための記事を公開する機能があります。この記事が設定されているクリエイターであれば、ご自身の経歴や得意なジャンル、仕事を受ける際の条件などが記載されています。気になるクリエイターを見つけたときは、あらかじめ確認してみてください。
2. クリエイターの意思を尊重する
クリエイターの制作物を読んだ読者には、クリエイターの気持ちが驚くほど伝わります。
打ち合わせの際には、みなさんからの意向ももちろんですが、クリエイターのやりたいこと、やりたくないことも含めて内容のすり合わせをお願いします。
みなさんが依頼した記事に明記する情報
そのコンテンツがクリエイターが自主的に書いたものなのか、第三者から依頼されたものかを記事の読者へ明らかにすることは大切です。読者のためにも、依頼主やクリエイター本人の信頼性を保つためにもフェアな情報開示を意識しましょう。
具体的には、以下2つのポイントに気を配ることをおすすめします。
1. 主体と便益の明示
クリエイターが実際にコンテンツ制作をする際には、「どこから依頼されたのか(主体)」「何を提供されたのか(便益)」の両方を本文中にわかりやすく明記してもらいましょう。
しっかり書かれていないと、どんなにいい記事でも、読者がだまされたと感じるおそれがあります。クリエイターのみならず、依頼主である企業・団体への信頼も低下する可能性があります。
主体の明示とは
依頼者である企業・団体・プロジェクトの名前を明らかにすることです。一般的には、依頼した代理店等ではなく、依頼元である広告主を明記するべきとされています。名前だけでわかりづらい場合は、詳細がわかるリンクを載せるとより親切です。
便益の明示とは
便益、つまり金銭や物品、サービスなど、何かしら授受の関係があることを明らかにすることです。クリエイターが自発的に書いたものと、読者が区別できるようにするために必要なものです。
具体的な書き方について
以下に参考例を記載しますが、クリエイターのみなさんの言葉で書くことをおすすめします。
(例)
"この文章は、◯◯◯(依頼主)からの依頼により書きました。”
"今回、ありがたいことに◯◯◯(依頼主)から新商品をいただいたので、スポンサー記事として書くことになりました。” 等
また書く場所については、明確なルールはありませんが、JIAA ネイティブアド研究会が定めた推奨規定によると「表⽰する位置、⼤きさ、⾊、形状など、わかりやすい表⽰となるよう留意する」ことが求められています。区切り線を引いたり、括弧で囲ったりすると読者がわかりやすいでしょう。
2. ハッシュタグ
noteには記事にハッシュタグをつける機能があり、記事の最下部に表示されます。
第三者から依頼された記事の場合は「#sponsored」というハッシュタグをおすすめします。
ハッシュタグの表記について詳しく知りたい方は、こちらも参照してください。
クリエイターの中にはコンテンツ制作を仕事として請けおうことに、まだ慣れていない方もいます。上記のような広告・宣伝のルールについて正確にお伝えいただき、クリエイターをリスクから守るサポートをお願いします。
また、創作の基本として、著作権(参考:創作を後押しする権利の考え方)や各種法律を遵守できるよう、依頼内容に応じて具体的なアドバイスをお願いします。
広告業界の具体的なルール等は、以下の記事も参考にしてください。
- 一般社団法人 日本インタラクティブ広告協会(JIAA)
- WOMJガイドライン(WOMマーケティング協議会)
クリエイターのみなさんへ
企業や団体からコンテンツ制作を依頼された場合の、クリエイターの方むけガイドラインもご用意しています。詳しくはnoteのクリエイターが第三者からの依頼で記事を書くときのガイドラインをご覧ください。