クリエイターのみなさんの作品がAIの学習に使われ、その価値がきちんと還元される仕組みを試すため、トライアルを行いました。
参加のお申し込み時にたくさんの声をいただいたので、よくある質問をQ&A形式でまとめました。
気になることがあれば、まずはこちらをご覧ください。
Q1. 学習対象や還元額は、どんな基準で選ばれたのでしょうか?
まずは、一定の基準(文字数やカテゴリなど)を設けた上で、ランダムにサンプリングし、学習候補を選びました。
さらに、PV数・スキ数・文字数・文章の構成や表現、専門性などをもとに、AIの学習に適したデータかどうかを総合的に評価しました。
今回のトライアルは、あくまで第一弾。これからも、みなさんの声を聞きながら、見直しを重ねていきます。
Q2. 過去の記事もすべて学習対象になりますか?
公開状態の記事は原則として学習の候補になりますが、下書きは対象外です。
なお、このAI学習対価制度トライアルで収集したデータは、本トライアルの目的以外には使用せず、将来別のAI学習に利用する場合は、改めて参加者への通知と同意を得る手続きを行います。
また、記事単位やアカウント単位で「学習を許可/不許可」にできる仕組みも、今後の課題として検討していきます。
Q3. 有料記事やメンバーシップ限定の記事も学習対象と聞きました。有料部分の内容がそのまま出力されるのでは?
AIの学習は、記事の内容そのものをコピーすることが目的ではありません。
記事の中身そのものを再現するのではなく、文章の構成や表現のパターンを学習します。大切な内容がそのまま使われることのないよう、配慮しています。
そのため、有料記事の大切な部分がそのまま外部に再現されるような使われ方はしないよう、十分に配慮しています。
Q4. AIの学習に個人名などの特定情報が含まれたり、個人情報が流出するリスクはありますか?
AI事業者にデータを提供する前に、note側で可能な範囲で個人情報(氏名・住所・連絡先など)を検知し、除外しています。
そのため、個人を特定できる情報がそのまま外部に広まることはありません。
Q5. 自分の記事がどのくらい学習に活用されたのか、あとから知ることはできますか?
今回の実証では、まず「還元の仕組みが成り立つかどうか」を検証することを優先しました。
そのため、個別にレポートをお届けする仕組みはまだありません。
ただ、みなさんの声を受け止めながら、次のステップに活かしていきたいと考えています。
Q6. 支払調書や源泉徴収は発行されますか?
今回の還元は源泉徴収の対象外となるため、源泉徴収は行いません。
還元時には、Amazonギフト券とともに、還元額や関連情報を記載した通知をお送りします。
税務上の扱いについてご不明な点がある場合は、税理士や専門家へご相談ください。
おわりに
この実証実験は、「クリエイターの価値ある作品をAIが学習し、それがクリエイターへの還元やAI品質の向上につながる仕組み」を模索する試みです。
まだ未知の部分も多く、試行錯誤しながらの挑戦ですが、みなさんのご意見を大切にしながら、一歩ずつ進めていきます。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。