このページでは、著作権に対するnoteのスタンスや、具体的にクリエイターのみなさんに気をつけてほしいこと、noteが行なっているさまざまな啓発活動についてご紹介します。
著作権について
世の中にある多くの作品は、古今東西のあらゆるクリエイターが創作活動を積み重ねてきたことにより生まれました。作品を作ったひとが持っている権利が「著作権」です。著作権が適切に機能することで、クリエイターにその功績が還元されています。
インターネット上にも創作の場が広がった現在では、だれもが作品を作って発表できるようになりました。表現や思想・信条の自由はあらゆるひとに保障された権利です。同時に、ほかのひとの思想や表現を尊重することも、新たな創作の芽を育てるためには重要です。
noteはクリエイターのみなさんの権利を尊重しつつ、だれもが創作をはじめ、続けられるようにしていきたいと考えています。
1. 著作物とは
創作活動で生み出されたものを、「著作物」といいます。著作物が創作されると、「著作権」が発生します。
著作物とは、著作権法で「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。」と定義されています(著作権法第2条第1項第1号)。具体的には、次のようなものが著作物にあたります。
- 小説、漫画、記事、脚本、歌詞、俳句、短歌
- 音楽、ラジオ音源、テレビ映像
- 絵画、写真、イラスト……等
他のひとの記事を利用するときに、その記事のなかにイラストなどが含まれている場合、イラストを描いた方の許諾も必要になります。
他方で、著作権は「表現」を保護しているため、「アイデア」は著作権による保護の対象とはされていません。これは、「アイデア」が似ている場合まですべて保護の対象になると、クリエイターの創作活動がしにくくなるためです。
たとえば、ある小説の舞台設定のアイデアを利用して、新たに小説を書くことは、著作権侵害にはあたりません。
よりくわしく知りたい場合は、文化庁のサイト(GoogleやYahoode「文化庁」と検索)なども参照してください。
2. 創作物の利用について
クリエイターが創作活動を継続していくためには、一つひとつの創作活動が尊重されることも重要です。
だれかが書いたものをそのまま勝手に使うようなことはやめましょう。また、著作者からやめてほしいと言われたら、速やかに対応しましょう。
もっとも、多くのコンテンツはこれまでの創作活動の積み重ねのうえにあり、これまで作られてきたコンテンツを利用する必要性が高い場合も多いものです。そこで、適切に「引用」※をすれば、著作物でも著作権者の許諾なしに利用することができるものとされています。
なお、「引用」をする場合は、出所を明示してください(著作権法第48条)。
紙の本であれば、著作者名、書籍名。ウェブサイトであれば、URLなどで出所を明示して特定できるようにすることが、ひとつの目安です。
※「引用」については、著作権法では「公正な慣行に合致」し、引用の目的上「正当な範囲内」で行う必要があるとされています(著作権法第32条第1項)。これまでの創作活動を軽視するような利用は避けたほうがよいでしょう。
よくあるご質問
3. 著作権への理解をさらに深めたい方へ
noteでは、ほかにもクリエイターのみなさんにとって学びとなるイベントやコンテンツを用意しています。さらにくわしく知りたい方は、ぜひご覧ください。
▼ なにが著作権にあたるの? クリエイターが知っておきたい著作権の基本
▼ 「そもそも著作権ってなんですか? 」水野祐×深津貴之×加藤貞顕
4. 過去に公開した雑誌・書籍などを、noteに掲載・販売したい媒体社のみなさんへ
媒体社および媒体に関わる方が、過去に掲載した雑誌の記事や書籍を、noteで掲載・販売したい場合の、著作権ガイドラインについて説明するページをご用意しています。ご興味のある方は参照してください。
自分の作品の権利を侵害されたときは
ご自身の著作権が侵害され対象箇所の削除を希望される場合は、報告機能を利用してnote運営へのご報告をお願いします。状況に応じて「送信防止措置(削除)」の依頼方法などについてご案内します。
ほかの方からみなさんの書いたコンテンツへ「送信防止措置(削除)」依頼があった場合には、「送信防止措置(削除)」依頼に同意するか否かの意見照会をnote運営より行ないます。その際は、速やかなご対応をよろしくお願いします。
みなさんからの提供で成り立っている「みんなのフォトギャラリー」
「みんなのフォトギャラリー」とは
「みんなのフォトギャラリー」は、noteのクリエイターのためのフォトギャラリー機能です。自分の画像を提供したり、ほかのクリエイターがみんなのために提供した画像を自分の記事の見出し画像として使うことができます。
記事に見出し画像があると、SNSでシェアされたときのアイキャッチとなるため、多くのひとに読まれやすくなります。クリエイターのみなさんの提供で成り立っている「みんなのフォトギャラリー」を活用して、ぜひご自分の記事に合った画像を探してみてください。
「みんなのフォトギャラリー」を利用する際は、一つひとつの作品に込められた思いを想像し、敬意をはらって利用しましょう。クリエイターの本来の意思に反するであろう使い方はお控えください。詳細は、以下の記事をご参照ください。
▼ 「みんなのフォトギャラリー」作品をnoteの見出し画像でつかう際のおねがい
もしもご自身の画像が意図しない使われ方をされてしまったときには、画像の使用を止めることができます。
▼ 「みんなのフォトギャラリー」に投稿した画像の第三者利用を停止する
世界の美術館が広く公開している作品
2021年3月より、noteのクリエイターが投稿した画像に加えて、世界の美術館が広く公開している作品も「みんなのフォトギャラリー」で利用できるようになりました。「世界の美術館」タブから選ぶことができます。
▼ 世界の名画を、noteの見出し画像にできるようになりました
本来すべての著作物は著作権で守られていますが、作者が著作権を放棄していたり、作者の死後一定期間が経過した場合などは、広く利用できるようになります。
現在では、世界各国の美術館等が文化発展を目的として、名画などをWebサイトで一般向けに無償公開している場合があります。これらは、美術館など公開元の利用規約にもとづいて自由に利用できます。
noteは、人類の資産である名画を活用することで、名作をみんなが楽しみやすくするとともに、歴史を超えて、過去の創作が現代の創作を後押しする流れをつくりたいと考えています。